根管治療とは？
炎症や感染を起こした歯を残す治療方法のひとつです。治療方法は、歯の神経を取り除き、神経が入っていた根管を洗浄・除菌し、薬剤を詰めて被せ物をします。神経を除去し、根管を削り、再感染を防ぐ必要があるため、治療に際しては高度な技術が必要となります。
しっかりとした根管治療が行われれば、歯を根っこから抜かずとも、歯の土台は残したまま歯の機能を取り戻す事ができるのです。
意外と多い根管治療の再治療
当院にも他の歯科医院で根管治療をしたにもかかわらず、再び痛みが発生し相談に来る患者さんも少なくありません。
根管治療時に根管に細菌が入り込む、または感染源が残ったまま治療を完了してしまうなどの要因で、根管治療の再治療が必要なケースが非常に多いのが実情です。
日本においては根管治療の失敗率は非常に高く(50～70％)、再根管治療なる確率が高い事がわかっています。逆にアメリカは根管治療の成功率は90～95％と言われており、日本と比較しても非常に高い成功率となっています。なぜこれほど根管治療の成功率に開きがでるのでしょうか？
それは根管治療を行う際に、徹底した感染対策や治療設備を有していない歯科医院が日本には多く存在していると考えられます。
根管治療を成功させる為の当院の取り組み
ラバーダム防湿
唾液からの根管への細菌感染を防止する為に、根管治療時にはラバーダム防湿を行っています。ラバーダム防湿により、ゴムのシートを患者さんの歯に装着して治療することで、唾液と歯の接触を無くすことで、根管内への細菌の侵入を防ぎ、治療の成功率を高める事ができます。
マイクロスコープの利用
歯科顕微鏡（マイクロスコープ）を用いて、根管内を30倍まで拡大しながら治療する事で、複雑な根管の内部まで視認し感染箇所、汚染物質の取り残しのないように根管内をきれいに除去する事で治療の成功率を高めています。
完全滅菌された器具の使用
高機能洗浄機を活用し、完全滅菌された器具を使用するようにして、器具経由からの感染も防止しています。
